鬼滅の刃(きめつのやいば)に登場する鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)。
彼は1000年以上も青い彼岸花を探し求めています。
この青い彼岸花とはいったい…?
ここでは青い彼岸花は実在するのか、咲いている場所や登場シーン、青い彼岸花の正体などについてご紹介します!
青い彼岸花の花言葉と本物/実在する?色は何色?
彼岸花といえば有名なのは赤色ですが、他にもさまざまな色の花や花言葉があるのをご存知でしょうか?
- 赤…情熱、独立、再開、悲しい思い出、想うはあなたひとり
- 白…また会う日を楽しみに
- 黄…深い思いやりの心、陽気
- ピンク…快い楽しさ
- オレンジ…妖艶
しかし青はありません。残念ながら青い彼岸花は実在せず、花言葉もないのです。その理由は、彼岸花が青の色素をつくりだす酵素遺伝子をほぼ持たないからだそう。
もしも青い彼岸花が作り出されたら、どんな花言葉になるのでしょうか。想像するのも楽しいですね。
続いては青い彼岸花の咲いている場所や登場シーンについてご紹介します。
青い彼岸花の咲いてる場所はどこ?&炭治郎の走馬灯シーンに登場
青い彼岸花は単行本の5巻39話に登場します。
那田蜘蛛山にて下弦の伍・累(るい)との戦いで死を覚悟した炭治郎。
そこで炭治郎は走馬灯を見ますが、そのシーンの1コマに青い彼岸花が描かれているのです。
漫画なので色の判別が難しいですが、他のシーンで出てくる彼岸花は黒塗りなのに対し、走馬灯での彼岸花は塗り潰されていません。
あえて描き分けていることを考えると、走馬灯の1コマは青い彼岸花だと考えられます。
ちなみにこの青い彼岸花、炭治郎の家のすぐ近くで咲いていたことがファンブック2で判明しています。
炭治郎の家は、もともと日の呼吸の剣士・継国縁壱と妻・うたが住んでいたところ。そして青い彼岸花が咲いていた場所はうたが埋葬されているところです。
無惨は竈門家に襲来しています。こんなに近くまで来たのに、なぜ無惨は青い彼岸花に気付かなかったのでしょうか。
その理由は、続きをご覧ください!
青い彼岸花が見つからない理由と炭治郎の母親との関係
青い彼岸花は年にたった2〜3日、それも昼間にしか花を咲かせないとのこと。とてもレアなのです!
鬼の活動は日没から夜明けまでと限られているので、いくら1000年以上探しても無惨たちに見つけられるはずがありませんね。
そんな青い彼岸花が咲く場所を知っていた人物がいます。それは炭治郎の母・竈門葵枝(かまどきえ)。
長年そこに住む葵枝は、たまたま青い彼岸花を見つけたのかもしれません。
そして葵枝に連れられ、炭治郎も青い彼岸花を見ます。そのときの記憶が残り、炭治郎の走馬灯に青い彼岸花が出てきたのかもしれませんね。
青い彼岸花の正体。カナヲ説と藤の花説についても
青い彼岸花の描写については前述のとおり5巻の走馬灯のシーンで出ていました。
しかし作中ではじめて青い彼岸花ついて語られたのは8巻67話です。
無惨から「例のものは見つけたか?」との問いに「確かな情報はなく存在も確認できず“青い彼岸花”は見つかりませんでした」と報告する猗窩座。
そして15巻127話で青い彼岸花の正体が明らかになりました。
青い彼岸花は「薬」だったのです。
二十歳になる前に死ぬと言われた人間時代の無惨に、少しでも生き永らえるようにと善良な医者が薬を飲ませます。その薬に配合されていたのが青い彼岸花。
病状が改善しない無惨は腹を立てて医者を殺害しますが、まもなく鬼と化して強靭な肉体を手に入れました。それと引き換えに無惨は日光に当たると死んでしまう身体になってしまい、より不死身となるため青い彼岸花を探し求めていたのです。
医者が作った薬はまだ試作段階だったため、更に手を加えれば弱点を克服できると無惨は思ったのでしょう。
ちなみに青い彼岸花には「カナヲ説」や「藤の花説」も飛び交っているようです。
カナヲ説については、彼女の奥義である「終の型・彼岸朱眼(ひがんしゅがん)」という技があります。
血流を眼球に集中させることで動体視力を上げる技ですが、この技名が彼岸花を連想させることからこの説が浮上したようです。
そして藤の花説。最終回の23巻205話では炭治郎たちの子孫の様子が描かれています。
植物学者である伊之助の子孫。未発見の特殊な成分が含まれ研究対象である青い彼岸花を、彼はすべて枯らしてしまいます。
そのシーンに描かれていた花が「のぼり藤(富士の花を逆さに立てたような形)」によく似ているのです。鬼が嫌う香りとなれば、自然と花に近寄れないのもうなずけますね。
しかし、そうなると炭治郎が見た走馬灯は…?少し疑問が残ってしまいますね。
ただあえてのぼり藤が描かれているということは、何かしらモチーフにはなっているのでしょう。
まとめ
青い彼岸花は実在しませんが、作中ではたしかに存在していたようですね。
ただ伊之助の子孫が枯らしてしまったことで青い彼岸花は絶滅。これは鬼が二度と生まれることのない世界をあらわし、鬼退治の真の終わりを意味します。
もし枯れずに研究が続けられていたら第二の無惨が誕生していたかもしれません。
ちなみにうたが亡くなり埋葬されたのは戦国時代。そして青い彼岸花が配合された薬を飲み無惨が鬼化したのは更に昔の平安時代です。
青い彼岸花はうたが埋葬された場所に咲いていましたが、平安時代やうたが健在だった頃はいったいどこに咲いていたのでしょう。
まだまだ謎が多い青い彼岸花。あれこれ考察してみるのも楽しいですね。