刀鍛冶(かたなかじ)・鋼鐵塚蛍(はがねづか ほたる)といえば、ひょっとこのお面が印象的ですよね。
実は鋼鐵塚だけではなく、刀鍛冶の里たちは全員ひょっとこのお面をつけているのです。
それはいったいなぜでしょうか?
今回は刀鍛冶の里の人たちがひょっとこのお面をつける理由、そして素顔を隠す理由についてご紹介します!
刀鍛冶のお面ひょっとこの理由
刀鍛冶の里の人たちがひょっとこのお面をつける理由。
それには、日本古来の伝統と関係があるようです。
まず一般的なひょっとこの顔の特徴は次の通りです。
- 片目をつむっている
- 口をすぼめて曲げたような表情
ひょっとこのモデルは竈(かまど)の火を吹いて守る役目の男性だったと言われています。
片目をつむっているのは灰が目に入らないようにするため。そして口元をすぼめているのは火吹き竹などで火を吹いているからでしょう。
また口元のゆがみについては、高温の炎を前にして長時間作業をすることから、そのような表情になってしまったのかもしれませんね。
そして鋼鐵塚たちも扱う刀鍛冶の炉は1500℃もの高温になるそうです。
ひょっとこのお面は、刀鍛冶の人たちが高温の炎の前で何時間にも渡り日輪刀を作っている姿を表しているのでしょう。
ちなみに「ひょっとこ」という名前の由来は「火男(ひおとこ)」が転じたものだという説があるようです。
作中でも刀鍛冶の里の住人・小鉄少年が「火男」と書かれた羽織を着ていました。この描写から、原作者が火男とひょっとこのお面に関連を持たせていることがわかりますね。
しかし、なぜ作業以外の場でもひょっとこのお面を外さないのでしょうか?
その理由については続きをご覧ください。
刀鍛冶が素顔を隠すのはなぜ?理由
刀鍛冶の人たちが素顔を隠す理由は2つあると言われています。
理由①顔面の損傷を防ぐため
前述の通り刀鍛冶の炉は1500℃もの高温です。
高温の炎を毎日近くで浴びていると、顔の火傷や失明などのリスクが出てくる場合も。
ひょっとこのお面をつけることで、顔面を保護しているのでは?という説があるようです。
しかしここで気になるのが、作業外にも関わらず常にひょっとこのお面をつけているということ。
それも刀鍛冶職人ではない人たちもお面をつけていますよね。
そこで素顔を隠す理由として次の説も考えられるようです。
理由②刀鍛冶職人を鬼から守るため
鬼を倒すために欠かせない日輪刀。それを作るのが刀鍛冶職人です。
刀鍛冶職人は鬼殺隊にとってはいなくてはならない大切な存在。反対に鬼舞辻無惨をはじめとした鬼たちから見れば驚異の存在でしょう。
刀鍛冶の里に住むすべての人たちが職人というわけではなく、日輪刀を作れる者は限られています。
優秀な刀鍛冶職人が鬼に狙われないように、あえて全員が同じお面を常につけてカモフラージュしていた可能性が高そうですね。
ちなみに刀鍛冶の里の場所自体も、近しい関係者以外にはバレないように隠されています。
もし場所が特定されて刀鍛冶の里が襲われても、優秀な刀鍛冶職人さえ残っていれば再建可能。
鬼を滅するために欠かせない存在の刀鍛冶職人を鬼から守るために、全員が揃ってひょっとこのお面をつけていたのかもしれませんね。
まとめ
ユニークな顔のひょっとこですが、こんなに深い理由があったということがわかりました。まさに刀鍛冶職人にぴったりではないでしょうか?
ちなみに日本神話には刀などを作った一つ目の神がいます。この神に例えて、ひょっとこは「鍛冶神」と呼ばれることもあるそうです。
一般的なひょっとこのお面は片目をつむっているのに対し、刀鍛冶の里の人たちのお面は両目が開いているのが特徴。
そして作中で玉壺の攻撃により片目を潰されしまったことで、一つ目になった鋼鐵塚蛍。
一つ目のこの姿は、鋼鐵塚が神の領域に達したことを表しているのでしょうか?
あえて両目の開いたひょっとこのお面や片目を潰された鋼鐵塚。きっと深い意味がありそうですよね。
いろいろと考察すると、より作品が楽しめますね。