「よもやよもやだ 柱として不甲斐なし!」
これは鬼滅の刃(きめつのやいば)に出てくる煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)というキャラのセリフです。
とても印象的でつい真似したくなりますよね。
でもこの「よもや」、いったいどんな意味があるのでしょうか?そして使い方は?
ここでは「よもや」の意味や使い方、また煉獄杏寿郎のセリフの意味などについてもご紹介していきます!
よもやよもやの意味をわかりやすく解説!
「よもや」には、以下のような意味があります。
・万が一にも、いくらなんでも
簡単に言うと「まさか」といったところでしょうか。
こちらの意味で使う場合「よもや〜ないだろう」と打ち消しの言葉が付き、「まさか〜ないだろう」という意味になります。
・きっと、たぶん
こちらの意味の場合は「よもや〜だろう」と推量の表現を伴います。「きっと〜だろう」と、肯定的な意味合いに。
ちなみに「よもや」は、副詞の「よも」に助詞の「や」を付けて強調したものです。
「よもや」には、「まさか」や「きっと」「多分」っていう意味があるんだね!
次は煉獄さんの使う「よもや」の意味について考えていきたいと思います!
煉獄杏寿郎のセリフ「よもやよもやだ柱として不甲斐なし」の意味
「よもやよもやだ 柱として不甲斐なし!」とは、魘夢(えんむ)の血鬼術によって眠らされた煉獄杏寿郎が起きたときに発した言葉です。
目覚めたときに状況が一変し周りは戦闘中だったことを踏まえると、煉獄さんの使う「よもや」は「まさか」の意味に近いと考えられますね。
つまり例のセリフは、「うたた寝している間にこんな事態になっていたとは!まさか!柱として情けない!」という意味になります。
煉獄さんはよもやを2回言っているので「まさかまさか!」と更に意味を強調しているのが伺えます。
煉獄さんの「よもや〜〜」は、「うたた寝している間にこんな事態になっていたとは!まさか!柱として情けない!」という意味で使われているよ!
そしてTwitterでの反応はこちら!
現代ではあまり聞き慣れない言葉なので、どういう意味だろう?と思ってしまいますよね。
続いて、「よもや」の使い方をご紹介していきます!
よもやよもやの使い方事例!歌舞伎や狂言の場でも!
「よもや」は古くから使われていた言葉で、平安時代に書かれた枕草子にも使用例があります。
「よも起きさせ給(たま)はじとて、臥(ふ)しはべりにき」
訳) まさかお起きにならないだろうと、寝てしまいました
昔から使われていた表現だったのですね。
そして虎寛本狂言・枕物狂でも「よもや誠では御座るまい」という使用例もあります。
たしかに古典芸能で「よもや〜ではあるまい」と言っているイメージがありますよね。煉獄さんの趣味の一部に能や歌舞伎鑑賞があるので、きっとそこから「よもや」が使われたのかもしれません。
ちなみに、もし現代で「よもや」を使うとしたら以下のような感じでしょうか。
- よもや、彼女が約束を忘れることはあるまい。
- よもや、これくらいなら誰でも出来るだろう。
ちょっと日常会話でも使ってみたくなりませんか?
狂言でも「よもや」が使われていたんだね!
まとめ
・「よもや」には「まさか」や「きっと」などの意味がある。
・煉獄杏寿郎の「よもや」は「まさか」であると考えられ、例のセリフは「まさか!柱として情けない!」という意味。
・「よもや」は古くから使われていた言葉で、枕草子や狂言でも使用例あり。
とてもインパクトが強いこの言葉。なんと無限列車編で1度しか言っていないというから驚きです。
言葉の意味を知った上で作品を振り返ると、また違った気持ちで楽しめるかもしれませんね。