鬼滅の刃(きめつのやいば)には全集中常中(ぜんしゅうちゅうじょうちゅう)という呼吸法があります。
いったいどういう呼吸なのでしょうか?
ここでは全集中常中の意味や会得方法、再現の仕方、そしてこの呼吸を教えた人物についてご紹介します!
全集中常駐/常中の意味
まず「全集中の呼吸」という呼吸法があります。全集中の呼吸は、作中で真菰(まこも)が以下のように説明しています。
・身体中の血の巡りと心臓の鼓動を速くすることにより体温を上昇させる。
・そのために肺を大きくする。血中に多くの空気を取り込み、血が吃驚したとき骨と筋肉が慌てて熱くなり強くなる。
また那田蜘蛛山(なたぐもやま)で敵の毒にやられた善逸は「呼吸を使って毒の巡りを遅らせる」と言っています。
全集中の呼吸により身体能力を高めて強くなったり、毒の巡りを遅らせたりする効果があるのです。
鬼殺隊と言えど、彼らは人間。その人間が鬼と戦うためにはこの呼吸法が不可欠になります。
そして「全集中常中」とは「全集中の呼吸」を四六時中し続けること。そうすることにより基礎体力が飛躍的に上がると言われています。
会得にはかなりの努力が必要になりますが、鬼殺隊の柱たちは全員できるというから驚きですよね。
ではこの呼吸法、いったいどのようにして会得するのでしょうか。
全集中常駐/常中のやり方と訓練法、現実でできる?
全集中の呼吸について炭治郎の師匠・鱗滝左近次は、こうアドバイスをしています。
・体の細胞すみずみまで酸素が行き渡るよう、長い呼吸を意識すること。
・これにより体の自然治癒力を高め、精神の安定化と活性化をもたらす。
・上半身はゆったりと、腰から下はどっしり構える。
また炭治郎は酸素の薄い山での修行や、息を吹き巨大なひょうたんを破裂させる訓練も行っていましたね。
「全集中の呼吸を長くやろうとすると死にそうになる」と炭治郎が言っていることから、身体への負担が大きすぎるようです。
さらに「全集中常中」は四六時中、つまり眠っている間もこの呼吸を続けなければなりません。常に呼吸を意識しなければならない…全集中常中の再現は難しそうですね。
訓練で炭治郎のお腹に力が入っていないことを鱗滝に指摘されていたことから、全集中の呼吸は腹式呼吸に近いと考えられます。これなら再現できそうですね。
腹式呼吸とはお腹を使った呼吸法のこと。ポイントは次の通りです。
・背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込む。その際、空気を貯めるイメージでお腹を膨らませる。
・お腹をへこませながら口からゆっくり息を吐き出す。このとき吸うときよりも長い時間をかけて吐くのがポイント。
腹式呼吸はリラックスや代謝向上などの効果があります。どことなく鬼滅の刃における呼吸法と重なる部分がありますよね。
続いては、全集中常中を教えた人についてご紹介していきます。
全集中常駐/常中を教えた人/柱は誰?
全集中の呼吸は最終選別前の修行で師匠・鱗滝が方法を、そして真菰がメカニズムを炭治郎に伝授していました。
そして全集中常中を蝶屋敷の女の子3人(なほ・きよ・すみ)が伝えています。
「全集中の呼吸を四六時中やっておられますか?」との問いに、全集中常中という呼吸法があることを知った炭治郎。
努力を重ね、ついに炭治郎も全集中常中を会得。
さらに蟲柱・胡蝶しのぶが善逸には励ましの言葉を、そして伊之助には「できて当然」と煽り、やる気に火がついた2人も努力の甲斐あり全集中常中を会得することができました。
全集中常中を会得したあとの炭治郎たちは、明らかにパワーアップしていましたよね!
まとめ
全集中の呼吸は修行を積み重ねることでできるようになります。
さらにそれを四六時中し続けることにより、全集中常中を会得できます。ただしかなりの努力が必要なようですね。
全集中常中は実際には難しいですが、「腹式呼吸」として全集中の呼吸の再現が可能です。
メリットがたくさんある腹式呼吸。皆さんもぜひ日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?